唐木仏壇 洗浄
唐木仏壇
使用する材木が紫檀・黒檀等の海外銘木で造られた事から唐木仏壇と呼ばれます。木材を組み合わせて柱や構造材にする『練り』工法が用いられており、『練り』の種類によって価格が大きく変わってきます。
合板が使われている事も多く、同じ大きさでも重量は異なります。基本的に同じ大きさであれば金仏壇より重い事が多いです。
金仏壇と違い分解が不可である事が多いのも特徴で、洗浄の際は材料と相談しながらの施工となります。
唐木仏壇 洗浄
お仏壇洗浄を施工させていただく時は、工房に持ち帰る事が殆どですが、唐木仏壇の様に本体を分解をせず塗装の塗替えを必要としない場合は、お客様宅で施工させていただく事があります。
施工前に各部を点検し、細かい箇所の不具合を記録してから施工に入ります。
お客様宅での作業風景です。外せる部位は全て外して一つ一つ施工します。特に角の部分等の細かい部分は時間を掛けて作業します。
本体の洗浄中です。元々の色が濃い目なので一見すると違いが分りにくいかも知れませんが使用したウエスは真っ黒になります。
本体内の宮殿屋根、洗浄前です。
洗浄後です。特殊な溶剤を使用しますが、お仏壇によっては木地を傷める物もあるので見極めが肝心です。
本体内の取り外しが出来ない彫り物部分はホコリがたまり易いです。
こちらも特殊な溶剤でホコリを除去します。手の入らない所でも新品の様な輝きを取り戻す事が出来ます。
角の部分等、塗装が剥がれて木地が出ている箇所も見受けられます。
こうした部分も出来るだけ目立たない様に補修を行います。
違和感の無い様に色を作って着色します。
傷が深い場合はパテで埋めてから表面をならした後に着色します。
各部位の洗浄終了後、分解してあった部品を本体に組み付けていきます。網戸(紗)の張替えも終わって、電気配線も新しい物に交換します。
その後、外観上の最終チェックと細かい補修を行います。